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朧月

久し振りに何かを書くのかと思えば。
また暗い話か。
くだらない。
そんな話はもう聞き飽きたし読み飽きた。


だからと言って気分が明るくなるわけでもない。


月が朧な夜は何故か寂しくなる。
そこに風情を感じると。
そこに居合わせた自分に喜び。
滅多に居合わせることの無い自分を哀しむ。


いつまで経っても変わらない そんなものあるだろうか


そんな歌が流行ったのももう随分と昔の事。
変わって欲しいものもあれば。
変わって欲しくないものもある。
だからといってそれを選べるわけでもなく。
変わっていくものを悲しみ。
変わっていくことを楽しむ。


思い描いてた未来なんて何処にも無い。


今が自分の歩いてきた道の結果だったとしても。
人の歩いていく道まで変えることはない。
例えそれが可能だったとしても。
離れていく友に手を振ることは無い。
友となった知人を迎えることは無い。
ただそこに居合わせた自分に喜びと哀しみを感じる。

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